心霊写真部 壱限目

主役の『中村静香』は動く映像としては本作が初見。一般的にはFカップがセールスポイントだが、見ようによっては「こぶとり爺さん」ぽくなりそうな『ほっぺた』もとても魅力的である。

本作は１話完結方式の連続ミステリードラマ風のつくり。ミステリードラマ風ということもあり１話ごとにちゃんと起承転結を踏まえて作られているため、ホラー物にありがちなもやもや不条理、投げっぱなしということがあまりない。１話の尺は約25分。
最後には来るであろうボス敵との対決に向け、テンポ良く話数が重ねられていくので「次も気になる」という構成になっている。
ラノベ原作者の『福谷修』氏が脚本をそのまま務めているのも演出にムラがでていない要因だろう。

登場人物は、主人公の新入部員『佳夕』以外では先輩の『リリ』と心霊写真部『部長』、『謎の少女』くらいで、基本的に事件は『佳夕』が一人で解決してしまうことが多い。その中で『佳夕』の霊能力？が次第に高まっていく過程がうまく演出できていると思う。
とりあえず、『部長』と『リリ』はほとんど事件解決の役に立たない。

１話『廃墟できもだめし』
廃墟はおそらくおなじみ『足柄学園』。なぜか心霊写真部に送られてきた廃墟での写真を元に現地調査。部長とリリは役に立たない（痙攣するだけ）ので佳夕がひとりで問題を解決する。

２話『カラオケボックスの顔』
今度はカラオケボックスでの写真が心霊写真部に持ち込まれ、現地調査となるが、部長とリリは役に立たない（痙攣するだけ）ので佳夕がひとりで問題を解決する。

３話『心霊プリクラ』
調子の悪いプリクラで撮られた写真が心霊写真部に持ち込まれ現地調査となるが、機械はメンテ中。写真を持ち込んだ少女に危険が迫るが、佳夕の直感で危機から救われる。部長とリリは？
本話ではラスボスらしき『仮面の殺人鬼』が登場する。本作初のグロCGが登場するがなかなか良い出来。

１話完結方式ではあるが、ラスボスの謎はそのまま『弐限目』に続く。

オススメ度★★★★

足柄学園でケイレン